2016年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

中村家住宅の鍛冶資料の特徴

沼津市歴史民俗資料館 小松大介

1.はじめに

 前号の芝崎浩平氏の「信州に息づく鎌鍛冶と鎌問屋」にある通り、信濃町は鎌の産地として名高く、特に古間と柏原には鍛冶屋が多く居住していました。明治時代後期の隆盛期には「古間鎌」と呼ばれ、販路は全国至らざるところなしと言われたぐらいです。現在でも各地において信濃町で製造された鎌が販売されており、筆者が居住する静岡県沼津市の老舗の刃物商でも信濃町の鎌が販売されています。

 今年度新たに長野県指定民俗文化財として「信濃町の野鍛冶住宅(旧中村家)及び野鍛冶資料」が登録されました。詳細については『信州打刃物の里に残る野鍛冶の家と道具―中村家住宅及び鍛冶資料調査報告書―』を参照していただくとして、本稿では、中村家で使用されてきた鍛冶資料の特徴について触れていきたいと思います。⟩⟩⟩

中村家住宅
信濃町柏原の中村家住宅

 


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