2016年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

私を訪ねてくれた蝶たち

文と写真 小林力


モンシロチョウ交尾

シジミチョウ交尾

受胎嚢を持つウスバシロチョウ♀

 平成27年の春先、上田地方でモンシロチョウが異常発生したとの信濃毎日新聞の記事に、村内の休耕田の草むらやシロツメクサの土手や路肩を散策すると、驚くほどのモンシロチョウの交尾中のカップルやシジミチョウのカップルが十数組点々、やはり異常なほど多かった。

 また、山里の5月の中頃から「ウスバシロチョウ」が姿を見せる。のんびりと風に乗るように飛び回るが、6月の半ばにはまったく姿を見せなくなる。このウスバシロチョウは面白い習性があって、交尾の終わったオスはメスに受胎嚢(交尾嚢とも言う)を残す。別のオスとの再度の交尾ができないようにとのことだそうだ。

 アカタテハやキタテハ、シータテハ等のタテハ系の中でもアカタテハの面白い習性は、孵化した幼虫が食草の葉を糸で筒状に丸めて中に身を隠す。隠れながらその葉を食べてしまい、葉が穴だらけになると別の葉に移り、丸めた葉に身を隠してまた食べる。新しい葉を筒状にしてサナギになる。青っぽいサナギが黒ずんで白っぽくなってきて羽化する。羽が伸びきる頃になるとピンク色の液糞を数滴する。⟩⟩⟩

 


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