2017年8月夏・編集発行・野尻湖フォーラム

野尻湖と国立公園の関わり

環境省戸隠自然環境事務所
自然保護官 梅田実生子, 自然保護補佐官 前田久美子

当時は全国各地から国立公園にしてほしいという要望があり、国立公園の数をなるべく増やさないように調整されていたため、編入という方法が取られました。中部山岳国立公園に編入するか、上信越高原国立公園に編入するか、大きな議論があったと言われています。

 そして、平成27年(2015年)3月27日に妙高戸隠連山国立公園として上信越高原国立公園から分離独立し、新たな国立公園となりました。

■妙高戸隠連山国立公園の分離独立の経緯

 なぜ一度は上信越高原国立公園に編入された地域が分離独立し、妙高戸隠連山国立公園として改めて指定されたのでしょうか。

 全国的に国立・国定公園の見直しが始まったのは、平成19年(2007年)3月のこと。「国立・国定公園の指定および管理運営に関する提言」が行われました。この提言は、公園の現状や問題点を踏まえ、管理運営のあり方を幅広く検討し、国内外に「存在感のある」公園を目指して策定されました。その中で、国立・国定公園の存在の意義、多面的な役割を国民にわかりやすく発信していく視点が重要とされます。「複数の異なる特色を有する地域がひとつの公園として指定されている場合には、公園としてのわかりやすさ、管理運営の一体性を確保する観点から、その区域の妥当性を検討し見直す」という方向性が示されました。この提言を受けて全国で見直しを実施し、尾瀬国立公園や屋久島国立公園が誕生しました。 ⟩⟩⟩

 


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