2017年8月夏・編集発行・野尻湖フォーラム

虫が見えない

池宮理久

 小学校で習った歌の中に農村の田んぼや畑で見られる虫たちが多くいた。近年そんな身近にいたはずの虫が少ないと感じている。ある虫は最近まったく見ない。そんな話題も時々聞かれる。信州新町の知人はトマトの花の受粉をしてくれるはずの虫が少なくて人工的に受粉していると言っていた。蕎麦の花が咲いている畑の横を歩いても蜂や蝶が飛んでいない。前には蕎麦の花畑の周りはうるさいと思うほど虫の羽音を聞いたのに。林の中を歩いていても前にはうるさく蚋(ブユ・ブヨ)のような虫に追われたけれど今は数匹来るかどうか。他にも例を上げることができる。何が起こっているのだろう?

 僕の杞憂だろうか? そこで、いくつか思いつくテーマで専門家にも聞いてみることにした。

温暖化 天候の変化について

 温暖化により信濃町の気温は1979年から2015年の35年間で年間平均温度が3.32度上がった。標高で言うとわかりやすいかもしれない。100m上がると気温が0.65度下がるので、信濃町が標高600mから700mだから、35年間で500m下がって標高100mから200mになったことになる。

 また降水量は増えている。信濃町は1300mm/年の降水量があるが年0.7%、9mm増えている。増えているのは冬、つまり雪の量が増えている。

 県農業技術の技術者は、温暖化で南にいたはずの虫が北上していると言っていた。温暖化が虫の激減には理由にならないということか? ⟩⟩⟩

 


文頭へ前へ次へ