2017年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

童話館だより(1)

黒姫童話館館長 北沢彰利

 苦労していたわけではありません。教職と童話作家、二足のわらじを綱渡りのように続けてきて、ようやく童話の道一筋に歩める幸せに心躍り、処理能力を越えて走っていたのです。

 そんな私のよたよたした走りっぷりとは違って、末高さんの走りは、エネルギッシュなものでした。繊細にピアノを奏でる女史のどこにそんな力が宿っているのか、コンサートを企画し、その日の夜には、知人を山荘に招いて手料理を振る舞う。ドレスの麗人とエプロンのおばさんが同居しているのです。もちろん、両方とも達人です。

 その日、末高さんの山荘を訪ねるのは、7月に続いて二回目でした。「会わせたい人がいるから」と、メールが来て、あわただしく日時だけやりとりしてのその日でした。 ⟩⟩⟩

MrKitazawa&MsSuetaka
北沢館長と末高明美さん

 


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