2018年7月夏・編集発行・野尻湖フォーラム

野尻湖の思い出(1)

秋元摩那

 駅の近くはお店も多く、山川精肉店では馬肉や馬肉の燻製なども売られ、スーパーなどなくても便利な生活ができていたと思う。サマーストアでは外国人のお祖母さんからルバーブの食べ方を教えてもらい、ジャムにするとは知らずに砂糖の量が少なすぎて失敗したことや、東京でも見かけなかったコールラビを食べたのも懐かしい思い出である。

 大学生になって車で行くようになり、アルバイトで中古のボートを購入、「ふみの丘」のA君とヨットを買って乗り始め、野尻の楽しみが倍増した。大学ではギタークラブに入り、夏の合宿を野尻湖畔で行った。私は家から通い、友人たちが我が家にも遊びに来た。この頃「ふみの丘」がある神山のグリーンタウンロッジにはレストランやお風呂もあり、大勢で来た時などはよく利用させてもらった。

 5月の連休、夏と秋にも出かけるのが恒例になり、就職を控える頃になるとこの生活をどのようにしたら続けられるかばかりを考えるようになった。そこで野尻の生活を優先、本が好きだったこともあって大学図書館を選んで就職した。夏は2週間連続休暇を取ることができ、5月と11月の連休も運よく創立記念日などが間に入って今まで通り野尻へ出かけられることになった。

次号へ続く。

 

秋元摩那
イタリア料理教室Pera主宰。
日本でスローフード活動を続けイタリア食科学大学院で学ぶ。

 


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