2010年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

我が野尻のお祭り
平成二十二年宇賀神社式年大祭を振り返って

佐藤幸雄

 そして28日。野尻湖支館の庭でフリーマーケットの開催と「魔法使いアキット」の大道芸&マジックショー開演。朝から猛暑となるが、出店者ブースのマスに、幾店も準備の人達が入ってきてくれる。K子さんの活動成果が形になってくる。そのK子さんと一緒に盛り上げてくれた「魔法使いアキット」も、本番時間の4時間前から現地入りして準備し、出ずっぱりで、来てくれた子供達を楽しませてくれた。それだけでなく、やもすると猛暑のために客も途絶えがちで、気落ちするそんなフリーマーケットの出店者達をも引き立てて楽しませてくれた。この日の猛暑にはいささか閉口する状況だったが、来てくれた人々が楽しんでくれ、そして事故ひとつなく挙行出来たことは、何にも替えがたい幸せな1日だった。

大鳥居のライトアップ

 今年の大祭のメインイベントとなる町廻りも、あまりの暑さに奉仕者はじめ参加者全員屈してしまいそうなぐらいだったが、道中、上りの後の上町で、通りのお宅がビールや冷たい飲み物の大判振る舞いをしてくださり、一瞬で皆生き返ったことを覚えている。

 今年の神楽は一台にもかかわらず、最初から最後まで賑わいが衰えることなく笛・太鼓の音色を発していてくれたことも、皆の励ましとなり、「祭」を盛り上げてくれた。どこででもは観られないであろう「湖上渡御」は圧巻だ。大いに自慢しよう。それに値する我が野尻の夏の風物詩だ。

 最終日29日は本宮にて風神祭を挙行し、神楽部の獅子舞奉納を以て平成二十二年宇賀神社式年大祭は、無事幕を下ろすこととなった。

 この式年大祭中、チラシにもどこにも告知しなかった催しとして、「大鳥居のライトアップ」を実施した。どれ程の人達が見てくれただろうか。初日に偶然見た人が、23日の朝刊を見て祭であることを知り、そこから問い合わせに繋がって、翌24日SBCのラジオ番組の生放送に至った。

大鳥居のライトアップ 空と湖面の月

 


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