2018年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

2年目の文化庁補助事業の取り組み

野尻湖ナウマンゾウ博物館 学芸員 渡辺哲也

地域と協働による周辺地域活性化事業

 この事業では2つのことを行います。1つ目はナウマンゾウのモニュメントを紹介する冊子の製作です。野尻湖の周辺にはジャンセン茜さんがデザインされたナウマンゾウのモニュメントが34カ所に設置されていますが、そのモニュメントには一つひとつに物語があります。それをまとめた冊子を作り、それを持って野尻湖の周りを散策してもらおうというねらいがあります。

 2つ目は昨年に引き続き、レプリカ製作のワークショップを実施するというものです。今回はナウマンゾウの臼歯とヤベオオツノジカの下あごの石こう模型を事前に用意しておき、それに着色をするということをやりました。参加者は3名と少なかったのですが、ワークショップには参加できないが、店などに置きたいという方も6軒ほどありましたので、レプリカを展示する施設(サテライトミュージアム)がまた増えそうです。

おわりに

 地域と協働する博物館をめざしながら活動を行ってきて、少しずつ、博物館にかかわっていただける方が増えてきて、たいへんありがたく感じています。今後、氷河時代案内人の方々にどのように活躍していただくか。それもみなさんと相談しながら、進めたいと思います。楽しみです。

 

 


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