2010年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

宇賀神社神幸祭について

宇賀神社宮司 宮川滋彦

 こうした伝統ある神幸祭・町廻りは、野尻湖小学校のご厚意意により、地元の伝統文化・行事の継承のため、学校行事の一部のようにご参加を頂き、また同じように、六年生の浦安の舞もご理解を頂いています。平成24年の統合小学校となっても、同様に小学校のご理解、保護者の皆さんのご協力を頂きたいと考えています。

浦安の舞
里宮例祭 浦安の舞の奉納

 戦前は、神道は国家の宗祀という国策により、神社は国の管理下にあり維持され、維持する母体により社格がありました。政府からお金(幣)がでる神社を官幣社、国(信濃の国・越後の国)から幣が出るお社を国幣社、そして廃藩置県が絡んで府県社、郷社、村社、無格社と分かれます。戦後、この制度は廃止され社格はなくなりましたが、宇賀神社は信濃町唯一の旧郷社ですので、昭和31年信濃町に合併される前においては、当時の村々の垣根を越えて護られていたお社です。旧上水内郡において、現在も、神輿の渡御・還御、稚児行列、浦安の舞を毎年続けて行っているのは、この宇賀神社だけと思います。

 どうか、こうした宇賀神社を護り続けていくために、これからも皆様方のご支援、ご協力を頂きますようお願い申し上げます。

 


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