2010年12月冬・編集発行・野尻湖フォーラム

宇賀神社神幸祭について

宇賀神社宮司 宮川滋彦

 本年平成22年は、宇賀神社にとって式年大祭の年でありました。式年とは定められた年という意味であり、宇賀神社においては、数えで7年ごと、寅申の年に行われ、一年早い善光寺の御開帳と同様に、宝物である宇賀弁財天像・十五童子像、勝海舟先生に揮毫していただいた「宇賀神社」の額の御開帳、拝観ができる年でありました。当神社の社紋と善光寺の寺紋は一見同じように見えますが、当社は「立葵左離れ」で1628年松平家から、善光寺の寺紋「立葵右離れ」は、奈良時代にまで遡るのかもしれませんが、本田家から拝領されていることは興味深いところです。

 さて、この宇賀神社は、古くから五穀豊穣の氏神様、産土神(うぶすながみ)を祀っていたところへ、天平2年(730年)、僧 行基が弁才天像を奉納したことから、琵琶島を弁天島、御祭神を弁天様とも呼ぶようになった長い歴史があるお社ですが、今回は、この式年大祭、例年の例大祭に行われている町廻りについてお話をします。

神輿船
湖上渡御 神輿船

 


文頭へ前へ次へ